☆ 同居して介護を始める人のための、介護のポイント
現在、我が国の介護保険施策は、施設入所から在宅での介護にシフトしつつあります。そなん状況下から、自宅で介護をすることを選ぶ家族も多くなっています。
ですが、自宅での介護は、一挙に家族へ介護負担がのしかかってきます。同居しながらの介護を無理なく行うためには以下のポイントに注意しましょう。
住まい
自宅での介護を始める際、大切なのは自宅のバリアフリー化とリフォーム。高齢者が使いやすく、また家族が介護しやすい住環境を作ることで、介護の負担は格段に軽くなります。
介護を受ける方が介護認定を受けていれば、手すりや段差の解消など、在宅で生活するために必要な住宅改修費用( 上限20 万円 )を1割負担、20万円ならば2万円の自己費用で改修を行うことが出来ます。自治体によっては、この住宅改修費用の上乗せ助成や住宅のバリヤフリー化を促進するための施策を行っているところもあるので、詳しくはお住まいの自治体にお問い合わせ下さい。
行政サービス
利用できる行政サービスは最大限に利用しましょう。基本的に行政の助成金などのサービスは住民からの申請に基づいています。ですから、こちらから役所を訪れ、相談や要望を出さなくては行政は何もしてくれません。
上手く行政の力を借りるためには、こちらも自治体の取り組みや国からの助成金の情報にアンテナを張っておくことが大切です。
別居している兄弟・親戚
同居する家族のサポートを仰ぐのはもちろん、離れて暮らしている兄弟達にも積極的に介護に参加してもらいましょう。直接的ではなくても、家族の近況を伝える手紙や写真を送るなど、無理のない範囲で継続した関わりを持ってもらうことで、介護の悩みを共有しやすくなり、「私だけがかいごしている」という孤立感を抱えずにすみます。
ストレス対策
同居での介護はまさに24時間体制。在宅介護を始める前に、まずはストレスへの防衛線を張っておきましょう。
仕事をされている方は無理して仕事を辞める必要はありません。仕事中は大義名分で介護から離れることが出来る貴重な時間です。四六時中、高齢者と向き合い介護を行うのは逃げ場がなくなり、精神的にも追い詰められる状況を作ってしまいます。介護保険のサービス利用をお勧めします。
また、本音で話せる友人や家族の存在を大切にしましょう。介護の悩みやストレスは自分の胸に留めておくのではなく、積極的に外に吐き出すことがストレスで潰されないための秘訣です。担当のケアマネージャーに吐き出すのもよいでしょう。前もって旅行や遊びの予定を立てておき、ショートスティやデイサービスを頼むのも良い方法です。
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